わたしと他人しかいない世界に生きてます

自分という存在を変態的に観察しまくる人のアタマの中。不定期。

本人以上に本人を知っている人はいない

同じメンバーとの付き合いが増えると

 

自分とはどんな人物か

 

ということって

ついつい

 

誰でも知っているはずだ

 

と思ってしまうものです。

 

 

 

物販で接客の仕事をしていたとき

まれにあったことなんですが

 

常連ではないお客さんが入店してきて

店内には、そのお1人しかいない状況で

少し離れたところで待機していると

 

そのお客さんから

 

「待機してなくていいですよ。

 他の仕事があるんじゃないですか?

 私は見てるだけですから、どうぞそちらへ」

 

と言われることがありました。

 

 

「見てるだけなのに……」

という気持ちから

待機されていることへの気まずさがあって

そういう風におっしゃったんだろうなー

 

なんて善良な人なんだろう

 

と思うのですが

 

同時に

 

善良さを発揮する方向を間違えている人だな

 

と思ってしまいます。

 

 

なぜなら

 

そのお客さんが

本当に善良で安全な人かどうか

私は知らないからです。

 

そもそもほぼ初対面です。

 

 

日本は法治国家であり

基本的には

社会秩序も比較的安定している(と思う)ので

 

おそらくその方も善良で安全な人でしょう。

 

 

でも

それを知っているのは

その場にいる人物の中では

そのお客さん本人だけです。

 

 

おそらく

その方は他の場所でも

同じように振る舞っておられることでしょう。

 

そして、たぶん気づいていません。

 

本人以上に本人を知っている人など

この世にはほとんどいないということを。